【アンケート調査・2023年】通信制高校ナビ利用者に聞く 通信制高校に期待すること、不安なこと

通信制高校

2023/03/14

通信制高校に興味があるけど、学校の雰囲気やシステムがよく分からない…

通信制高校ナビをご覧いただいている方には、こんな不安を抱えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

今回は、1年前の調査の続編として、通信制高校ナビを利用してくださった方529名を対象にアンケート調査を実施しました。

通信制高校に対して、どのような不安や疑問があるか、またどんなことを期待するのか。前回調査から変化はあるのか。実際に入学を検討している方々の想いをまとめました。

前回のアンケート調査結果はこちら

調査サマリー

  • 通信制高校の最大の不安要素は「学校に馴染めるか」
  • 入学者本人は学校生活へ期待と不安があり
  • 期待する最大の要素は「高卒資格の取得」
  • 入学者本人は「自由な時間を作る」ことに期待大
  • 通信制高校のシステムの分かりにくさを感じる声もあり

回答者の属性について

アンケートの回答者は、通信制高校を検討している親・保護者が69.9%、入学者本人が30.1%となっています。

人数はそれぞれ以下の通りです。

  • 親・保護者:370名
  • 入学者本人:159名

通信制高校の不安要素は?

▼保護者・本人別 通信制高校への不安ポイント

Q1の質問(複数回答可)では、通信制高校について不安な点を尋ねたところ、「特に不安はない」と回答したのは全体の5.0%でした。前回に比べ、0.4ポイント上昇したものの多くの方が何らかの不安要素があることが分かります。

保護者・本人に共通して、不安な要素としてあげている人が同程度に多かったのは以下の2点でした。

  • 全日制高校と同じ高校卒業資格が取れるか(保護者 10.7%、本人 10.5%)
  • その先の就職に影響がないか(保護者 9.2%、本人 8.9%)

通信制課程であっても、全日制・定時制と高校卒業資格は全く同じですが、この点もまだ認知が十分に広まっていないことが分かります。

また、本人よりも保護者の方が気にしている割合が多い項目では、
「将来の目標ややりたいことを見つけられるか」10.7%(前回12.4%)
「全日制高校と同じ水準の教育を受けられるか」8.7%(前回7.1%)
「社会のマナーやルールが身につくか」6.9%(前回6.8%)
が多くなっています。

一方本人が気にしている割合が多い項目では、
「学校に馴染めるか」12.4%(前回9.5%)
「どんな先生がいるのか」10.4%(前回11.2%)
「友達ができるか」10.2%(前回9.8%)
「その先の進学に影響がないか」10.2%(前回10.9%)
が多くなっています。

保護者の場合は、本人が通信制高校で身につけられることや、将来につながるかどうかなどの点を気にする声が多いようです。

対して本人の方は、高校卒業後の進路を気にしつつも、学校や先生など、目の前の学校生活に関する不安が多く見受けられます。

前回調査で最も多かった回答は、保護者が「将来の目標ややりたいことを見つけられるか」(12.4%)、本人が「友達ができるか」(11.5%)でしたが、今回は、保護者・本人ともに「学校に馴染めるか」(保護者12.4%、本人11.4%)が最多でした。

その他の不安点としては以下のようなものが挙げられました。

親・保護者のその他の不安

  • 入学できるのか
  • 通信制高校を続けられるか
  • 3年間で卒業できるのか
  • 費用のこと

入学者本人のその他の不安

  • 受かることができるか
  • 卒業までにかかる費用
  • 登校日数
  • いじめられないか

さまざまな不安がある中、そもそも入学できるのか、学費に関する不安をうったえる声が保護者・本人ともに目立ちました。

通信制高校に期待することは?

▼保護者・本人別 通信制高校への期待ポイント

Q2の質問(複数回答可)では、通信制高校に期待することを尋ねたところ、「高校卒業資格を確実に取得できる 」が保護者19.8%(前回17.1%)、本人18.4%(同16.8%)で、保護者・本人ともに最多でした。これは前回調査と同様です。

そのほか、親子ともに期待すると答えたのは以下の項目でした。

  • 目標に向けた勉強ややりたいことができる(保護者 12.8%、本人 9.7%)
  • 勉強の遅れを取り戻せる(保護者 8.9%、本人 10.8%)
  • 仲の良い友達ができる(保護者 9.6%、本人 8.0%)
  • 高校生活を満喫できる(保護者 9.1%、本人 8.0%)

高卒資格の取得は大前提として、勉強面のサポート体制や、学校生活を楽しめる環境にも期待する声が見受けられました。

一方、保護者と本人による回答で大きな開きがあったのは、前回と変わらず、「自由な時間を作る」保護者4.7%(前回4.9%)、本人17.6%(同14.9%)でした。本人では、前回調査に比べ3.3ポイント上昇しています。

▼「自由な時間を作る」の保護者・本人別割合(前回比較)

入学者本人は、日々の生活の中に、学ぶための時間と、趣味ややりたいことのための時間の両方をバランス良く使えるような高校生活を求めているのではないでしょうか。

通信制高校のシステムの分かりにくさを感じる声も

Q3の質問(自由記述)では、通信制高校の疑問点について尋ねたところ、通学や勉強面のサポート体制について、疑問を抱えている方が多いようでした。

「通学」に関する疑問の声

  • 絶対に登校しないといけないのか
  • スクーリングの回数は何回ですか
  • その日によって通学とオンライン授業を選べるか
  • オンライン希望でも、登校は必ず何回かあるのか

「勉強」に関する疑問の声

  • 勉強が苦手な子でもついていけるか
  • 学力がなくても大丈夫か
  • 完全在宅で勉強できるのか
  • 大学進学をサポートしてくれるか

通信制高校のサポート体制やシステムについて、分かりにくいと感じる方がまだまだ多いのかもしれません。

不安や疑問を解消するには自分の目で確かめて

通信制高校ナビ利用者に、通信制高校への期待と不安、疑問点を調査しました。

不安に関するポイントでは、保護者・入学者本人ともに、学校に馴染めるかという声が多くありました。学校が合う・合わないには個人差があるため、オープンキャンパスや学校説明会、個別相談会など、入学前のイベントに参加して、実際に自分の目で雰囲気を確かめてみることで不安を解消できるかもしれません。

また、疑問点では、通学の方法や勉強のサポート体制などについて疑問を抱える声が多くあったため、資料を確認しても学校のシステムが分かりにくい場合は、希望する学校に個別相談をお願いしてみるとよいでしょう。

「高校卒業資格を取得する」という目標は、保護者と本人に共通してはいるものの、調査結果からは、通信制高校へ抱いている期待と不安には保護者と本人で差異があります。

実際に通信制高校に行って後悔しないように、保護者はどんな学校に行ってほしいのか、入学する本人は通信制高校に行く目的は何か、どんな学校なら自分に合うのか等、しっかり話し合う機会を作って学校を検討していきましょう。

通信制高校ナビでは、通信制高校のことをより分かりやすくするために、当事者インタビュー・調査のコーナーや動画コンテンツなども発信しています。学校選びや、通信制高校への入学を検討する際にぜひ参考にしてください。

◎参考リンク

「通信制高校ナビ利用者アンケート調査」概要

  • 調査対象:通信制高校ナビの利用者529名
            (親・保護者:370名、入学者本人:159名)
  • 調査期間:2022年12月1日 ~ 2023年1月31日
  • 調査方法:通信制高校ナビ利用者対象アンケートフォーム

※アンケート結果、またグラフなどのデータはすべて「通信制高校ナビ」が権利を持ちます。転載をされる際は、必ず「出典:通信制高校ナビ」という表記と、当サイトへのリンクをお願いいたします。

この記事をシェアする

この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部