
通信制高校と通信制サポート校は、名前が似ているため混同されがちですが、通信制高校と通信制サポート校は法律的にも全く違うものです。
両者の違いを理解することは、後悔しない進路選びにおいてとても重要です。
この記事では、通信制高校とサポート校の仕組み・資格・費用・向き不向きまで、最新情報で詳しく説明します。
違い① 高校卒業資格が取得できるかどうか
通信制高校:高校
サポート高:高校ではない
通信制高校:高校卒業資格が取得できる
通信制高校は、学校教育法により「高等学校」として法律上定められています。
そのため、次の要件を満たすと、高校卒業資格を取得できます。
- レポート提出
- スクーリング(登校)
- テスト
- 3年以上の在籍
- 74単位以上の修得
- 特別活動30時間以上の参加
これらの条件は、全日制や定時制の高校と同じ、国の基準に沿ったものです。
通信制サポート校:高校卒業資格は取得できない
通信制サポート校は学校教育法で「高等学校」と定められているわけではありません。そのため通信制サポート校だけに通学して勉強したとしても、高校卒業資格を取得することはできません。
サポート校の主な役割は次のとおりです。
- 通信制高校のレポート・テスト対策
- 学習計画や提出物の管理サポート
- メンタル面のケア
- 進学サポート
- コミュニティづくり・居場所づくり
位置づけとしては「塾」や「予備校」に近い存在ですね。
また、多くのサポート校は通信制高校と提携しており、通信制高校+サポート校の“二重在籍” という形になります。
違い② 運営母体と学校の特色の違い
通信制高校の場合
通信制高校はいわゆる「高等学校」であり、公立と私立があります。
以前は全日制・定時制と併置されているケースが多かったものの、近年は通信制のニーズが高まり、独立した通信制高校が増加しています。
学校ごとに専門コース(IT・美容・スポーツ・大学進学など)を設けているところも多く、選択肢が広がっています。
通信制サポート校の場合
サポート校は、主に次のような組織が運営しています。
- 学習塾
- 予備校
- 専門学校
- 民間教育企業
そのため、運営母体の強みを反映した特色が出やすく、
- 進学特化コース
- 心理支援が充実
- プロ講師による専門授業
- 職業体験
など、学校によってサポート内容が大きく異なります。
違い③ 必要な学費の違い
通信制高校の場合
● 公立(年間)
1〜5万円前後(諸費用込み)
公立は1単位300円程度と安価で、教材費やスクーリング費を含めても負担は大きくありません。
● 私立(年間)
学費:20〜35万円前後(1単位7,000円~)
諸費用:10〜30万円程度(例:教材費、施設費、面談費など)
→ 年間の総額は30〜65万円前後が一般的。通学頻度等により変動あり。
なお、世帯収入次第ですが、1単位につき4,812円〜12,030円が国から支給されるため、経済的負担は少ないでしょう。
通信制サポート校の場合
通信制サポート校を利用する場合、通信制高校の学費にプラスしてサポート校の費用も必要となります。
- 入学金:5万円〜20万円
- 授業料・施設料・行事費:35万円〜80万円
- 初年度納入金の合計:50万円〜100万円
※授業料に通信制高校の学費が含まれている学校と、別途必要な学校があります。
サポート校は必要? よくある誤解とポイント
「サポート校に入るべきか?」というのが、最大の疑問かもしれません。
結論から言えば、サポート校は必須ではありません。通信制高校のみでも卒業はできます。
しかし、自学自習が基本となる通信制高校では、独学により3年間で卒業できるのは20%~30%といわれており、途中で挫折してしまう人が多いのも事実です。
何年も通信制高校に通って貴重な時間を使ったり、挫折して自信を失ってしまったりするのであれば、サポート校で必要な支援を受けながら高校卒業資格取得を目指すこともひとつの手ではないでしょうか。
この記事を書いたのは
通信制高校ナビ編集部
「一人ひとりに最適な学校探し」をテーマに、さまざまな進路選択を考える生徒さん、親御さんに向けて、よりたくさんの選択肢を提供できるよう、通信制高校、サポート校に関連する情報を発信しています。







