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不登校とは? 状況と小中高別の問題
不登校という言葉は、ここ数年で誰もが知っている言葉になってきていますが、いったいどのような状況を指すのでしょうか?
不登校の定義
文部科学省によると、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校しない、あるいはしたくともできない状況にある為に年間30日以上欠席した者の内、病気や経済的な理由による者を除いた者」と定義されています。
社会問題化する不登校
以前は不登校という言葉よりも「登校拒否」という言葉が多く使われていた不登校。
2021年度の調査によると、小中学生の不登校児童生徒数は約24万5千人。前年度の約19万6千人より約5万人増加しました。
少子化によって児童数が減少している上に不登校の生徒数も増えているのです。
小中学校の不登校問題
不登校は学年が進むにつれて増加する傾向にあり、中学2年生・3年生では5%以上が不登校いう調査データが出てきます。
不登校の原因は、「本人」「家庭」「学校」に起因する、3つに分類することができます。
以前は学校生活に起因する不登校が多い傾向にありましたが、近年は小中学生ともに「無気力」や「情緒不安定」という本人に係る問題が起因する不登校が増加しているようです。とはいえ、児童が不登校になる原因やきっかけは本当にさまざまであり、個別の対応が必要となっていることは間違いありません。
小学校の不登校要因
- 「本人の問題に起因」・・・62.8%
病気・その他本人に関わる問題等 - 「家庭生活に起因」・・・18.0%
親子問題・家庭内不和等 - 「学校生活に起因」・・・14.1%
友人関係や教師との関係・学業不振等
中学校の不登校要因
- 「本人の問題に起因」・・・60.7%
病気・その他本人に関わる問題等 - 「学校生活に起因」・・・25.0%
友人関係や教師との関係・学業不振等 - 「家庭生活に起因」・・・9.5%
親子問題・家庭内不和等
高校の不登校問題
高校生の不登校問題はより深刻です。不登校になった生徒の多くが高校を中退、または進級できずに留年となってしまいます。
不登校になった原因としては、小中学生同様に「本人の問題に起因」、人間関係など「学校生活に起因」する不登校が約8割以上を占めています。また、不登校が継続している理由は「不安などの情緒的混乱」やなんとなく行く気がしない「無気力」、さまざまな理由が重なって登校できない「複合」というのが上位を占めています。
高等学校の不登校要因
- 「本人の問題に起因」・・・54.1%
病気・その他本人に関わる問題等 - 「学校生活に起因」・・・31.3%
友人関係や教師との関係・学業不振等 - 「家庭生活に起因」・・・7.0%
親子問題・家庭内不和等