【アンケート調査】通信制高校のイメージは? 年代別に調査

通信制高校

2022/01/11

文部科学省の資料によると、令和元年の通信制高校に通う生徒の割合は高校生全体の約6%。平成22年の5.3%から増加傾向になっていることがわかります。
多種多様な生徒のニーズに応えるべく、様々なカリキュラムを用意する通信制高校も増えています。

そうした中、現在の通信制高校のイメージはどのようになっているのでしょうか。全国の15歳以上、69歳以下の300名(10代~60代まで各年代50名ずつ)を対象にアンケートをとりました。

調査サマリー

  • 現在10代の方の半数近くが身近に通信制高校へ通う生徒がいる
  • 20代以下は通信制高校に対して良い印象がやや多い
  • 通信制高校は働きながら学んでいる人が多いイメージが強い
  • 10代は通信制高校に良い印象も悪い印象もはっきりとしている

10代の44%が通信制高校に通っている人が身近にいると回答

Q1「あなた自身やあなたの周りに通信制高校に通っている・通っていた人はいますか?」という質問に対して全体の回答では「いる」(21.33%)、「いない」(78.67%)という結果でしたが、10代では「いる」が44%となりました。

20代の「いる」(24%)に比べて、10代では高い割合で身近に通信制高校へ通う生徒がいることがわかります。ここ10年単位で通信制高校の割合が増えていることが影響していると考えられます。

20代以下 ポジティブな印象がやや多い傾向

Q2の通信制高校のイメージについて尋ねる質問では、「とても良い」「良い」が44.67%、「あまり良くない」、「良くない」が56.33%と、ほぼ半々となっています。

年代別で「とても良い」、「良い」の割合を見てみると、10代20代がやや高いことがわかります。

  • 10代 48%
  • 20代 52%
  • 30代 40%
  • 40代 40%
  • 50代 40%
  • 60代 42%

働きながら学んでいる生徒のイメージが非常に強い

Q3「通信制高校にはどんな生徒がいるイメージですか?(複数回答可)」という質問では、「仕事やアルバイトをしている」と回答した人が最も多く、6割以上となりました。
全日制にくらべ時間に融通がきくことからか、働いている生徒の姿を連想する人が多いようです。
また、「高校中退した人」(46.67%)、「不登校経験がある人」(48%)というイメージを抱いている方も多くなっています。

年代別での特徴では、40代以上の世代は高校中退のイメージが強く、10代と40代の親子世代の半数以上が不登校のイメージを強く持っていることも分かりました。

通信制高校に対し、比較的ポジティブな印象を持っている10代と20代のデータを比較すると、20代は、「高校中退した人」「不登校経験がある人」のパーセンテージが低めとなっているのも特徴的です。

10代は良い印象・良くない印象が明確

Q4「あなたが思う通信制高校のイメージとして当てはまるものをすべて選んでください(複数回答可)」では良い印象と良くない印象をそれぞれ9問ずつ設定し、回答してもらいました。

全年代共通で、多くの方が「働きながら学べそう(34.33%)」、「自分のペースで学べそう(31.33%)」という印象を持っていること分かります。
他には「学費が安そう(24%)」、「入学するのが簡単そう(19.67%)」、「時間にゆとりがありそう(19%)」という回答が多くなっています。

ネガティブな印象のもので特徴的なのは「世間体が気になりそう(17%)」、「就職するのが難しそう(16.67%)」といったもので、通信制高校の自由度の高さを評価する反面、社会から良くないと思われるのではないか、というイメージを持っている方も多いようです。

年代別では、20代以下では「やりたいことに時間が使えそう」、「時間にゆとりがありそう」という回答が割合として多くなっています。
また、10代で顕著なのものでは、28%が「世間体が気になりそう」や進路面を不安視した回答が多く、実際に学校に通っていたり、最近まで学校へ通っていたりする世代は、通信制高校に対して良いイメージも良くないイメージも他世代と比べ、はっきりしている様子がうかがえます。

良い印象

良くない印象

様々な個性に合わせた学び方のできる私立の通信制高校が増加中

通信制高校へのイメージを年代別に見てきました。若年層は周囲に通信制高校へ通う生徒が存在する割合が多く、他世代に比べてもイメージは良い方向へ変化していることが分かりました。
また学びの自由度を評価する声も多い一方、ネガティブなイメージも他世代に比べ若年層ははっきりしているということも数字から読み取れました。

文部科学省データによると、平成22年から令和元年の9年間で全日・定時制高校は減少傾向にあるものの、通信制高校は増加しています。特に私立校は48校増えています。
同年間でのデータを生徒数で見ると、全日・定時制は生徒数が2万人減少。通信制高校に通う生徒は公立が3万近く減少しているものの、私立が4万1千人と大幅増となっています。

多様性が認められる社会が進む中、保護者世代も生徒世代も既存のイメージにとらわれずに、自分の持つ可能性を広げるきっかけとして、通信制高校も高校進学の選択肢のひとつとして、情報収集を行ってみてはいかがでしょうか。

参考資料)https://www.mext.go.jp/content/20200115-mxt_koukou01-000004175_5.pdf

参考ページ

「通信制高校のイメージ調査」概要

  • 調査対象:全国の15歳以上、69歳以下の300名(10代~60代まで各年代50名ずつ)
  • 調査期間:2021年12月10日 ~ 2021年12月11日
  • 調査方法:インターネットでのアンケート調査

※アンケート結果、またグラフなどのデータはすべて「通信制高校ナビ」が権利を持ちます。転載をされる際は、必ず「出典:通信制高校ナビ」という表記と、当サイトへのリンクをお願いいたします。

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この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部