vol.1:通信制高校のシステムを利用した「まったく新しい高校」(後篇)

生徒・先生の声

通信制高校

2016/01/27

私たちは通信制高校を作るつもりは毛頭ないんです

今までの通信制高校は英数国理社の他に何ができるかということをちゃんと提案していなかったと思うんです。もしかしたら提案していたのかもしれないけれど、私たちのN高等学校は、ちょっと提案の仕方が違う。

実は、N高等学校は、高校卒業資格取得のための科目についてはそんなに力は入れていません。そこは通信制高校としてやるべきことで、要件を求めるだけ。そこに面白味を求めない。私たちは通信制高校を作るつもりは毛頭ないんです。

ただ、通信制の制度を使うことによってできることがあるので、それを使っているだけ。だから、英数国理社ではなく別のところでいろいろなプログラムを用意する、そしてもっともっと何でもやろうと思っているんですよ。時代の変化と共に変わっていって悪いことはない。だから、5年後に相撲取りになることがすごいことだとしたら、もしかすると5年後には相撲の教室を開設しているかもしれませんね。

子どもが通信制高校を選択しても親がつっぱねてしまうケースは多いと思うんです。親にとって、通信制高校、夜間制高校、定時制高校といった学校は「普通じゃない高校」として、一緒くたになってしまう。それは親が悪いということではなくて、通信制高校が努力しなければいけないところです。N高等学校が「ネットの通信制高校でこんなことができるんですよ」ということをしっかりと発信していくことで、通信制高校のイメージが変わるきっかけになってくれればいいなと考えています。

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学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校

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