vol.1:通信制高校のシステムを利用した「まったく新しい高校」(後篇)

生徒・先生の声

通信制高校

2016/01/27

ネットだったら最新で良質な教育がどこでも受けられる

「オンライン上には教育の地域格差もない」という話が出ましたが、そこをもう少し詳しく。私は今まで、大阪といった関西の都市部で教育に携わることが多かったので教育格差を実感することがあまりなかったのですが、N高等学校が本校を置く沖縄で過ごすようになって、教育格差をものすごく感じたんです。

本校があるのは沖縄でもやんばるという北のほうの地域なんですが、そこの子どもたちは塾に行きたいと思ったら、車で片道1時間半の名護まで行かなければなりません。移動手段は車しかないので、親が送っていくんです。往復だけで3時間かかってしまう。N高等学校の説明をすると「この公民館を提供するから、授業映像を配信してもらえないか」って、そんな話が実際に出てくるんですよ。それぐらい困っているんですよね。もっと学びたいと思ったら3時間の移動というすごい労力が必要になります。そして、その労力を費やして辿りついた講義が果たして東京と変わらないレベルのものなのかという疑問も出てきますよね。

でも、ネットだったら東京の最新の授業がその場で受けられる。沖縄には塾の問題だけではなくて高校進学の問題もあります。沖縄では15歳になったら離島から出て、高校がある那覇に転居するということが普通に行われています。子どもを一人で行かせるわけにはいかないので、どうしてもお母さんも一緒に出てくる。それが原因で離島は離婚率が高いという社会問題にまでなっています。

でも、N高等学校であれば、離島にいながら東京の高校生と同じ、しっかりとした授業が受けられます。無理に生活を変える必要がないのでご家族の負担が減るかもしれませんよね。沖縄だけでなく、日本各地に教育格差の状況はあります。島根県の隠岐(おき)諸島では町営塾の試みがされていたりしますよね。島にいながら大学進学の受験対策ができるようにして、子どもたちが高校入学時に島外に出なければならない問題を払拭しようとする試みです。N高等学校でも地域にとらわれることなく全国の子どもたちに教育を提供したいと考えています。

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N高等学校に入学条件はありません。誰でも受け入れます

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インタビューした学校

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校

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