ワクワク、そして不安……変化を感じる新学期に読みたい本5選

本などから学ぶ

2018/04/06

大きな変化を伴う新学期。新しい環境にはワクワクだけではなく、不安や戸惑いも感じるものです。

新たな気持ちで次の学期を迎えたい。そんな中高生におすすめの作品を選んでみました。

『ミライの授業』(瀧本哲史/講談社)

著者は、京都大学で高い人気を博す授業を持つ客員准教授、瀧本哲史氏。本書では、著者が全国の中学校を訪れて14歳の中学生向けに開講した「未来を変えるための特別講義」から厳選した話を収録しています。

歴史上の偉人20名を例に、「未来をつくるとはどういうことか」を分かりやすく説明しています。たとえば「白衣の天使」と呼ばれるナイチンゲール。そんな彼女は、実は統計学を用いて世界の医療・福祉制度を変えた人でもあります。

「本気で未来をつくろうと思うなら、過去を知る必要がある」と著者は言います。世界を変えた人たちはどんな風に育ち、どんなことを考え、どんな壁にぶつかり、どうやって壁を乗り越えたのか。未来のヒントは過去にあり、それを学ぶのが勉強なのかもしれません。

「なぜ勉強するのか?」「勉強は、なんの役に立つのか?」という疑問を抱える人は、読んで間違いなしの一冊です。

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『逆転力~ピンチを待て~』(指原莉乃(HKT48)/講談社)

現役アイドルである指原莉乃さんが自身の経験をもとに、自分だけの武器を見つける方法やピンチをチャンスに変える”逆転”の思考法、コミュニケーション術など記したエッセイ仕立ての作品。

「挫折があるほうがストーリーは面白くなる」「今いる自分の場所がイヤなら、別の場所に移動すればいい」「一生懸命探せば、ラッキーってどこにでも見つかる」など、名言がたくさん。

著者が目の前で一生懸命語りかけてくれるような文章で、親しみを持って読み進められることでしょう。

新しい環境に不安を感じている人や行き詰まっている人におすすめです。

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『ぼくは勉強ができない』(山田詠美/新潮社)

主人公はサッカー好きな男子高校生の時田秀美。彼は、「自分は勉強ができない」と公言し、勉強よりも素敵で大切なことがあると確信しています。

秀美の価値観に共感を覚える人もいれば、秀美を取り巻く大人や同級生の考え方にもうなずく人もいることでしょう。

親や先生の言うことや、友達に好かれることが正しいのではないか、と悩む中高生に読んでもらいたい一冊。自分自身を見つめるきっかけになるのでは。

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『乱と灰色の世界』(入江亜季/KADOKAWA)

主人公は早く大人になりたい10歳の魔法使いの少女、漆間乱(うるま・らん)。人間と魔法使いが暮す特別な場所、灰町を舞台に、漆間家4人の魔法使いに起こった大事件を描くファンタジーコミック。全7巻と長編ですが、一貫して「大人になること」がテーマとなっています。

乱の初恋と成長を通して、「早く大人になるということは急ぐことではなく、毎日を大切に生きていくことなんだ」と気づかされることでしょう。

「どんな大人になりたいか」を考えていたり、勉強や進学に悩んでいたりする人におすすめの作品です。

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『Re-born はじまりの一歩』(伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、豊島ミホ、中島京子、平山瑞穂、福田栄一、宮下奈都/実業之日本社)

7人の人気作家による「再生」をテーマにした短編集。新しい何かに向けて、はじまりの一歩を踏み出す人たちの姿が描かれています。すべての短編に共通して言えるのは「何事も始めるのに遅すぎることはない」ということ。

少し違う自分になりたい。もう少しだけがんばりたい。そんなあなたの背中をちょっと押してくれる一冊。この短編集を読んでみて、気になった作家の長編作品を読んでみるのもおすすめです。

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新しい自分を見つけるチャンスはあちこちにある

今回は、新しい自分、違う自分を見つけたい人に読んでほしい本を紹介しました。そんな時、必要なのは、予期せぬ出来事やタイミングなのかもしれません。

本との偶然の出会いを通して、新しい自分を見つけてみてください。

(選書・執筆:水本このむ 編集:鬼頭佳代/ノオト)

※本記事はWebメディア「クリスクぷらす」(2018年4月6日)に掲載されたものです。

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