東京No.1強豪校での挫折 ドン底の高校球児が選んだ場所とは【卒業式潜入レポ2】

生徒・先生の声

通信制高校

2015/05/25

2014年3月7日(金)、飛鳥未来高等学校 池袋キャンパスの卒業式に通信制高校ナビが潜入! 卒業式の練習の合間をぬって、いろんな生徒さんにインタビューもしてきました。

インタビューを志願して近寄ってきてくれた卒業生と、この学校で自分が一番出席した! という卒業生。さらに、式にて送辞・合唱の指揮を務めた2年生の2人にもインタビュー。
レポート1と同様に、今回も「入学したときはどんな感じだった?」「思い出に残ってることは?」「卒業後はどうするの?」など、入学から卒業までの内容を中心にお聞きしました。

この学校は本当に楽しくって、東京で一番楽しいんじゃないかなって自信がある

さっそく、明るいキャラクターの生徒さんがインタビューを志願して声をかけてくれました。

●お話を伺った人

卒業生 細田 淳平さん

── 飛鳥未来に入学したきっかけはなんですか?

細田さん「もともとは、東京で一番強いと言っても過言ではない、50年連続甲子園に出場している日大三校に野球の特待生として入学しました。でも、膝を壊してしまって両膝を手術することになり……。スポーツクラスだったので高校に居られなくなったんです。それで、飛鳥未来に来ました」

── そんなことがあったんですね…。

細田さん「もう野球は諦めようとしたけれど、飛鳥未来で知らない人に声をかけて野球部を作って、最後の大会に出場したら、新聞や雑誌の取材がたくさん来てくれました(笑)
野球部以外にも、ほかに10個くらい自分で部活をつくりましたね。ここの学校はそういうことをさせてくれるんです(笑)

── すごいですね! では飛鳥未来での一番の思い出は何ですか?

細田さん「行事が全部楽しいですね。なかでも沖縄への修学旅行が本当に楽しかったです!
文化祭も楽しかったし、後夜祭も先生たちがすごく盛り上げてくれて…ここの学校は本当に東京で一番楽しいんじゃないかなって自信がありますね。あとは、歳の差なんて関係なく友達になれるのもすごくいいです!」

── 今日で卒業ですが、これからはどんなことをしたいですか?

細田さん「本当は社会人野球も決まっていたんですけど、膝のケガが影響してだめになったので…。大学進学も考えたけど、思い切って海外へ自分を探しにいこうかなって思ってます(笑)
18年間日本にいるので、海外で勉強するというより、知り合いのいない土地に行って、少し長い期間を海外で暮らしてみて人生の勉強をしてみたいですね」

始終笑顔。冗談をとばす余裕すらあり、そうかと思えば、まじめに質問をするととてもしっかり答えてくれる細田さん。
一度は、野球という夢を断念しなければならない状況に陥り、いろんな感情と葛藤があったでしょう。でも、それを乗り越えたからなのか、心にどこか余裕のある雰囲気をまとっていました。そして、そんな彼が「本当に楽しかった」と語る笑顔がまぶしかったです!

進学を目指していたから、しっかり学習制度があるのもよい!

細田くんが作った部活の話をしていると、サッカー部の村井 健太さんが通り、一緒にお話を聞くことができました。

●お話を伺った人

卒業生 村井 健太さん

── 飛鳥未来に入学したきっかけは?

村井さん「入学したきっかけは、都立のチャレンジ校を受けたんですけど落ちてしまって。どこかいい学校がないかなー、とネットで調べていたら、飛鳥未来を見つけたんです。
姉妹校の未来大学が家の近所にあるし、将来そのまま進学できるかな? というのもプラス要素だったと思います。でも結局大学でサッカー部に入りたかったので、別の大学に進学することにしました(笑)」

── 飛鳥未来のよいところを教えてください!

村井さん「自分のペースで勉強できるところですね。進学を目指していたから、しっかり学習制度があるのがよかったと思います。おかげで大学も決まりました」

── 飛鳥未来での一番の思い出は何ですか?

村井さん「3年生の文化祭かな。自分がグループのリーダー(実行委員の総長)みたいな役回りをやりました。
でも、料理もできないし、何もできないから、とりあえず運ぶ役とか自分のできることをしっかりやろうと思ってやっていたら、細田くんのような友達もできたし(笑) 一番いい思い出になりました」

── 卒業後はどんなことをしたいですか?

村井さん「大学でサッカーを頑張りたいです。大学サッカーからプロを目指して、日本代表目指します! 長友選手みたいになりたいです!!」

卒業式では『出席優良賞』で表彰された村井さん。「ただヒマなだけで、よく来たっていう賞っす」と照れながら笑顔で話してくれましたが、それだけ行きたくなる学校というイメージが膨らみました! 将来、プロのサッカー選手として活躍するのを期待してます。

やりたいことに向かって頑張る在校生

式の合唱の指揮者と送辞を務めるという2年生にも、少しだけお話を聞けました!

●お話を伺った人

2年生 原田 綾音さん

2年生 小出 デルフィさん

── 飛鳥未来に入学したきっかけを教えてもらえますか?

原田さん「前の学校が自分に合っていなくて、自分のやりたいことをやりながら学校に通えるということで飛鳥未来に2014年の1月に入学しました」

小出さん「飛鳥未来に通ったら、姉妹校の専門学校に優先的に入学できると聞いて、飛鳥未来を選びました」

── やりたいことというのは?

原田さん「勉強、バイト、留学がしたいです。進路が決まってから、夏休みを利用して留学したいなと思ってます。卒業後はブライダルの仕事に就きたいので、日本外国語専門学校 ブライダル科ビューティ専攻を目指してます。英語とブライダルを学んで、海外でのブライダルの仕事をすることも考え中です」

小出さん「私は姉妹校の東京医療秘書福祉専門学校に進んで、医療事務の仕事に就きたいですね」

── まだ2年生かとは思いますが、学校で思い出に残っている出来事はありますか?

原田さん「1月に入学したばかりなので、これからやる卒業式の合唱の指揮者が思い出になると思います!」

小出さん「池袋キャンパスの2、3年生(ベーシックコースと3DAYコースの希望者)で、2泊3日で沖縄に行った修学旅行が今までの一番の思い出です」

2年生のうちから、すでに具体的な目標を持って行動している彼女たち。とても気さくに話してくれましたが、将来に対する強い意志も感じられました。

おわりに

どの生徒さんからも「文化祭」「修学旅行」は本当に楽しかった! いい思い出という言葉がありました。きっと、こうした行事を通して、ずっと付き合っていける友達ができ、心に残る大切な思い出になっていくのだと思います。

生徒さんたちからは、「この学校に来て良かった」「この学校が好き」という気持ちがヒシヒシと伝わってきて、こんなに生徒に想われる学校ってすごいと感じました。
もし飛鳥未来に少しでも興味を持っている方がいれば、まずは学校に足を運んで実際の雰囲気を見てみてはいかがでしょうか?

取材協力

この記事をシェアする

この記事を書いたのは

通信制高校ナビ編集部