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定時制高校は全日制とどう違う?
時間帯や学費、卒業までの年数を徹底紹介

高校の課程には、全日制、定時制、通信制の3つがあります。どの課程を卒業しても受け取れる卒業資格は「高校卒業資格」となりますが、学校の仕組みや、特色は異なります。

定時制高校とは?

定時制高校は、勤労青少年のために1948年に発足した高等学校課程で、日本には約800校あり、うち9割が公立となっています。毎日登校が必要となっていますが、1日の授業時間が4時間程度と短い学校が多いのが特徴です。
夕方から始まる学校が多く、仕事をしながらでも通学することが可能です。

通う時間帯

夜間に通うと思われがちですが、

  • 夜の時間帯に授業を行う「夜間定時制」
  • 朝と昼の時間帯に授業を行う「昼間二部定時制」
  • 朝・昼・夜の時間帯に授業を行う「三部制」

と分かれている学校が多いため、昼間に通うことも可能です。

■三部制の場合の時間帯例
1部 9:00~13:00
2部 13:00~17:00
3部 17:30~21:30

定時制高校を卒業までにかかる年数は?

定時制高校の卒業条件は、3年以上の在籍期間と、必要な単位を修得することです。しかし、1日の授業時間が4時間程度の場合は、必要な単位を取得し切れないため、基本的に、4年間で卒業する人が多くなります

ただし、定時制高校でも学年制ではなく単位制を取り入れている学校が増えているため、別の部の時間帯にも出席し単位を修得することで、3年間で卒業することも可能です。

いずれにせよ、3年間を目指すかは4年間で卒業するかは学校と相談する必要があるので、学校を選ぶ前に確認するようにしましょう。

定時制にはどんな人が通っているの?

定時制には、中学卒業後すぐに入学する人が多いため、10代が最も多く在籍しており、20代以降が10~20%、30代以降は2~3%程度と続きます。うち、パートなどで働きながら通っている人は4割ほどです。

また、さまざまな背景を持つ生徒も多く、不登校経験者が3割(通信制は1.5割)、外国籍の人が3%となっています。なお、全日制の中退率が2%以下なのに対し、定時制の中退率は10%以上。中退の理由は、進路変更や不適応が多くなっているため、毎日通学する環境に慣れず、他の学校に転校したり働いたりする人が少なくないようです。

参考(PDF):定時制課程・通信制課程高等学校の現状

気になる定時制の学費は?

定時制にも私立と公立がありますが、いずれも以下のような学費が必要となります。

  • 入学料
  • 授業料
  • 施設設備費
  • 交通費など

なお、全日制と同じく私立の定時制高校では公立よりも多く学費がかかります。授業料だけでも公立と私立には10倍以上の開きがあることも珍しくないため、私立を選ぶ際にはどれくらいの費用が最初に必要なのか、十分確認しましょう。

■年間にかかる授業料の比較
公立の学費 約3万円
私立の学費 約35万円

参考(PDF):令和4年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内

ただし、家庭の収入状況によっては就学支援金や給付金という国からの補助によって、学費を安くすることも可能です。

・公立の場合:月額2,700円
・私立の場合:月額9,900円(家庭の収入額により変更アリ)

定時制を考えている方で利用できる方は忘れずに申請しましょう。

豆知識! 定時制高校には給食がある

定時制高校のうち5割ほどの学校が給食を行っています。もともとは勤労学生のための制度なので、実施しているのは夜間部が多いようです。なお、給食は教室に配膳される形ではなく、食堂に集まって食べる形式が主流。給食費は月5,000円程度で、学生に優しい値段設定となっています。

定時制卒業後の進路 就職・大学進学は?

30年前は、就職する人が圧倒的に多かった定時制高校ですが、現在では就職者は約3割。1割が大学等に進学し、1.5割が専門学校に進学。そして3割以上の進路は「それ以外」となっています

定時制の偏差値は、45~30くらいの学校が多くなっていますが、これは大学で例えると、国公立大学は難しいけれど私立であれば学科によっては入学可能という程度です。ただ大学に行けるかどうかは個人の努力次第という面もあるため、難関大学へ進学する生徒ももちろんいます。

ちなみに、定時制高校を卒業しても、卒業証書には「定時制」という文字はありません。しかし履歴書には定時制と書かないと学歴詐称となる企業もあるそうなので気をつけましょう。※定時制と全日制で偏差値が違う場合があるため

定時制に入学するには? 試験は難しい?

定時制へ入学するには入学試験を受ける必要があります。入学試験では、国・数・英といった基本的な学力テストのほか、自己PRの書面や、中学校での調査書などを求められます

定時制高校への入学方法は?

ただ、東京都が先んじて進めている不登校生などのための「チャレンジ校」であれば、学力テストや調査書の提出は必要なく、作文と面接での入学が可能です。

入学後は、中学生時代の復習といった内容の授業から行われる学校が多いようです。しかし、その後は徐々に高校で習う範囲のものに変わっていくため、学力向上の努力は必要となってきます。

定時制が合ってる? いろいろな選択肢から検討を!

定時制高校は、授業時間が短い、入試が調査書重視でないなど、不登校経験があったり、働きながらでないと通えなかったりする人に寄り添った制度となっています。
しかし、やはり毎日通学しなければならない点や、自分のペースで勉強を進められない点から、合わないと感じる人もいるようです。

また学年制であった場合は、卒業するまでに4年かかってしまう点が気になる場合もあるでしょう。

定時制に通う目的が、「高校卒業資格が欲しい」「大学や専門学校に進学したいから」という理由なのであれば、通信制高校や高卒認定という方法もあります。

あなたがどんな目的を持っているのか、そしてそれを達成するためにはどんな方法があるのかを知って、自分に合った高校を選んでくださいね!