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通信制高校のレポート(添削指導)は難しい? 内容・量・勉強法は?

単位取得に必要な3つの要件

通信制高校では、レポート提出・スクーリング・テストを繰り返し、単位を取得していきます。この3つは、単位を取得するためには必須のものですが、ここではレポート提出(添削指導)について詳しく紹介していきたいと思います

この記事の目次

  1. レポート提出(添削指導)とは
  2. レポートの内容はどんなもの?
  3. レポートの量は?毎日やらないといけないくらい大変?
  4. レポートの学習方法は?
  5. レポートをやっていれば大学進学のための学力がつく?

レポート提出(添削指導)とは

通信制高校は登校日が少ないため、学習は基本的に自習となります。そのため、学習が進んでいるか、きちんと身についているか(習熟度)を確認する必要があります。そのために行うのがレポート提出です。

レポートの内容はどんなもの?

レポートは問題集のような内容で、これを科目ごとに記入し学校に提出します。その後インターネットや郵送を利用して添削が送られてきますが、間違いが多い場合などは再提出が必要になる場合も。

問題の内容は学校にもよりますが、参考書などから自分で調べて記入する必要があります。難易度は「そんなに高くはない」という生徒さんが多いです。

レポートの量は?毎日やらないといけないくらい大変?

通信制高校におけるレポート(添削指導)とスクーリング(面接指導)の回数は、学習指導要領によって決まっています。

各教科・科目 添削指導(回) 面接指導(単位時間)
国語,地理歴史,公民及び数学に属する科目 3 1
理科に属する科目 3 4
保健体育に属する科目のうち「体育」 1 5
保健体育に属する科目のうち「保健」 3 1
芸術及び外国語に属する科目 3 4
家庭及び情報に属する科目並びに専門教科・科目 各教科・科目の必要に応じて2~3 各教科・科目の必要に応じて2~8

※2019年10月現在

通信制高校を卒業するためには74単位が必要ですが、1年に取得できる単位も学校により上限があります。1年間の上限は30単位ほどである場合が多くなっています。
これを前提に考えると、1年間で30単位を取得しようとした場合は、月に7~8本程度レポートを提出する必要が出てきます

1年間に30単位取得する場合のレポート提出頻度
期間 レポート提出頻度
1年 90枚(3レポート × 30単位)
1ヶ月 7.5枚(90枚 ÷ 12ヶ月)
1週間 1.5枚(7.5枚 ÷ 5週)

こうやって考えると、そんなに多いようには感じませんね。
しかし、再提出の可能性や、手を付けてみたらよく分からなかったからスクーリングで確認したい…なんて場合もあるので、計画的に提出していく必要があるでしょう。

なお、期限までにレポート提出ができればいいので、頻度は自分で調整することも可能です。例えば、「月末には予定が多いから今月は先にレポートを作成してしまおう」など、予定に合わせて取り組むことができます。

レポートを提出できないとどうなる?

レポートを期限内に提出できないと、単位を取得することができません。単位を取得することができなければ当然卒業することもできなくなってしまいます。

ただ、通信制高校には「留年」というものはないので、30個単位を取ろうとした中で1つや2つ単位を落としても、その次の期間で単位を取得できれば、卒業が遅れることはありません。

レポートの学習方法は?

まずは、単位取得に必要な学習範囲を教科書や参考書を使って勉強しましょう。ある程度知識がついたところで、レポートを作成します。

レポートは穴埋め問題が多いので、教科書を見ながら埋めて行きましょう。ただし、最終的に受けることになる単位認定試験ではレポートの内容から出題されることが多いので、しっかり教科書の内容を思い出しながら埋めておくと、あとの試験勉強が少し楽になるはずです。

なお、もしレポートを作成する中で分からない部分が出てきたら、遠慮せずに先生に聞くようにしましょう。オンラインで質問できるところであればすぐに聞けて便利ですよ。

レポートをやっていれば大学進学のための学力がつく?

通信制高校へ進学する人の中にも、大学進学を考えている人は増えてきています。そんな中で良く聞かれる不安は、「ちゃんと大学進学できるの?」というものです。

「ちゃんと」というのは一般受験を指している場合が多いと思いますが、どんな学校でも同じように学校に行き授業を受けていても、どんな大学を目指すのかどれくらいの学力があるかで合格できるかどうかは変わってきます。

正直、通信制高校の単位取得をするためのレポートは「高校卒業資格を取得する」ことが主要命題であるため、目指す大学があるのならば、レポート以外にいわゆる受験勉強をする必要があると言えるでしょう。