通信制高校は増えている? 生徒数・学校数の変化を調べてみた

データ・調査

2018/12/20

現在98.8%の中学生が高校へ進学します。

進学する高校の課程は、全日制、定時制、通信制という3つが主な課程となりますが、多くの生徒はまず全日制高校への進学を考え、その次に定時制はどうかと考える人が多いのではないでしょうか。

しかし実はいま、定時制高校よりも通信制高校への進学を選択する学生の方が多いのです。

通信制高校と全日制高校・定時制高校の違い

全日制や定時制高校では、毎日登校することや時間割通りに授業を受けることが求められます。また、出席日数不足や成績不振のため1年間に必要な単位が足りなければ、その学年をやりなおす、いわゆる留年が必要になってきます。

一方、通信制高校は公立であれば登校頻度は月1・2回、私立であれば頻度を選ぶことが出来る学校も多いため、毎日登校する人や、週1回だけの人、年に1回の合宿に参加する人など、登校形式を選択することができます。

また、多くが単位制の形式であるため、単位を落としてしまっても留年などはなく、その落とした単位だけを取り直すことが可能となっています。

全日制・定時制・通信制高校の生徒はどれくらい?

文部科学省の調査のよると、現在の全日制・定時制・通信制高校の生徒数は以下の通りです。

  • 全日制高校 … 約320万人
  • 定時制高校 … 約9万人
  • 通信制高校 … 約18万人

(参考:文科省統計データ 2017年度)

全日制高校の生徒が圧倒的に多い状況ではありますが、定時制の約2倍の生徒が通信制高校を選択している、高校生のうち20人に一人は通信制高校を選択していると考えると、そうそう少ない割合ではないと言えるのではないでしょうか。

なお、通信制高校へ在籍する生徒の数は、ここ10年の間で大きな変化はありません。

通信制高校の学校数は変わっている?

そんな通信制高校ですが、公立の通信制高校は都道府県ごとに1・2校しかありません。
公立であれば確かに学費は安いですが、月に何度かある登校が遠くて大変、課題を郵送しなくてはならない、行事の選択肢が少ない、などの理由から私立の通信制高校を選択する人も増えてきています。

そのため、学校数は増加傾向にあります。

通信制高校はこれからの社会で必要な力が身につくかも…

通信制高校は、以前は家庭環境や学力の問題から高校へ進学せずに就職した人が、大人になって高校卒業資格を取るために通う場所として活用されていました。
しかし、現在では中学や高校で不登校になった人の進学先、転学先としてのニーズが高まっています。

更には、学校での拘束時間を減らし自分のやりたいことのために使いたい、普通の学校では自由がないから、といった理由から通信制高校を選択する人も増えています。

最近ではこんな事例も

『N高等学校』はビジネス業界の著名人を招いたコンペなどを行い、起業を目指す部活動を作りました。起業家であるホリエンモンこと堀江貴文氏も、ゼロ高という名の通信制サポート校を創設しました。

このように、現代的な事業を行う起業や起業家たちも『通信制高校』という課程に注目しているのです。

これは、あっという間にテクノロジーや文化が変わっていく現代、“普通の学校”でないからこそ身につく能力があるからではないでしょうか。

この記事を書いたのは

通信制高校ナビ「リアル通信制」編集部