「助けたい」の気持ちを形に N高・プロジェクトN表彰生インタビュー

取材

2017/11/08

N高等学校 代々木キャンパスで行われたプロジェクトNの中間発表にて、プレゼンテーションが優秀な生徒が表彰されました。

プロジェクトNや中間発表については前回の記事をご覧ください!

今回は、1位を受賞した方2名、3位を受賞した方1名にN高等学校(以降 N高)での生活やプロジェクトNについてお話を伺いました。

自分がやりたいことを実現するためにチームから独立

西塚さん(2年生)
2017年4月からN高等学校に転入
現在は週5日通学コースに通う

 

── 3位受賞おめでとうございます。西塚さんは、なぜN高に転校されたんですか?

西塚さん「前に在籍していた進学校の『受験だ!』という雰囲気が好きではなく、転校先をネットで探したらN高を見つけたんです。ほかにもいくつかの通信制高校を検討しましたが、今までにない学校の価値を追及してN高に2年生から転校しました」

── プロジェクトNに参加したきっかけは?

西塚さん「最初から熱意があったわけではないのですが、できるならやってみようというノリでした。ただ、やってみたら目標が決まるまでは大変でしたね。
元々、精神的に困っている人がいれば助けたいと思っていたのですが、いざ始めると具体的に何をするか、どの規模でやるか、など結構悩みました。
最終的には、6月にあったN高カイギという生徒全員が集まる場で、TAの先生(大学生スタッフ)に手伝ってもらって目標を設定したんですけど、最初はチームでやっていたのが、僕だけ分かれて独立することになりました

── チームが分かれてしまったんですね。

西塚さん「予定が全然合わないとか、目標について意見の食い違いがあったんです。
元々は障がい者を支援するプロジェクトで活動していたのですが、僕は障がい者全体というよりも、中学生・高校生といった若い世代への支援に興味があったと気づいたので、元々チームを組んでいたメンバーと分かれて行動することにしました。より自分がやりたいことを実現できる可能性を探したら、この方がいいかなと思います

── なぜ、中学生・高校生の若い世代の支援に興味があるのでしょう?

西塚さん「実は学校に行けなくなってしまった中学3年生の妹がいるんです。中学受験して入った女子校なのですが、周りのレベルが高いのと宿題と部活の両立が大変で、中学1年生の6月頃から行かなくなってしまいました。
相談室やフリースクールにも行ってなくて、家で動物や植物の世話をしています。そんな妹の姿を見て、同じように悩んでいる人を助けたいって思ったんです

自分のやりたいことが安心してできる

── プロジェクトNの後半戦、今からやろうと思っていることはありますか?

西塚さん「1人ではできないことも出てくるので、まずは協力者を募集しようと思っています。『ブログで発信してみたら?」と友人からアドバイスを受けたので、自分から発信していく力などまだ足りてない部分を改善していきたいです。
来年は自分が高校3年生になって受験勉強に打ち込まないといけなくなるので、今年度中に完成させて、来年度は委員会を立ち上げて、後輩に引き継いでもらいたいですね」

── 卒業後の進路は考えているんですか?

西塚さん「小・中・高の先生になりたいので、大学へ行って教育関係の学部に進みたいと思っています。就職先は教育学を勉強してから、どこが合っているのか見つけたいですね」

── 最後にN高を検討している方へのメッセージをお願いします。

西塚さんN高は、自分に合ったものを見つけられる学校です。いろんな人がいるので、自分に合った友達ができる。コースもたくさんあるし、勉強に打ち込む、アルバイトに打ち込むなど、自分のやりたいことが安心してできる環境ですよ。
N高は新しい学校で進路実績がゼロだったので、実際社会でどのくらい通用するのかという不安はありましたが、調べたらこの学校面白そうだなって思いました。だから、気になったら是非N高のことを調べてみてほしいです」

プロジェクトNへの参加は、コンプレックスを克服したいから

左:大平さん(1年生)
右:延原さん(1年生)

 

── プロジェクトN中間発表 最優秀賞おめでとうございます!

大平さん「ありがとうございます。驚いたと同時に選ばれたことでプロジェクトが形になった気がして、とても嬉しかったです
延原さん「ありがとうございます。私も大平さんと同じで、嬉しさももちろんですが、まさか自分たちがという驚きが大きかったです」

── お二人はなぜプロジェクトNに参加しようと思ったんですか?

大平さん「自分のやりたいことができたらいいなと思って参加しました」
延原さん「みんなの前で発表するとか、人と話すのが苦手で。そういうコンプレックスをプロジェクトNで克服したいなと思い、参加しました

── プロジェクトのテーマを「障がい者支援」にした理由は?

大平さん「自分がADHDという発達障害があって、心療内科に通っている中で、発達障害にもたくさんあるけどなかなか理解されない障がいだと知りました。自分が小学校時代に苦しんでいたので、同じ苦しみを他の人には味わって欲しくないんです
延原さん「自分がコミュニケーションを取るのが苦手だから、同じように悩んでいる人を少しでも助けたいと思ったからです。このプロジェクトを通して、発達障害者がコミュニケーションを取れる社会づくりをしていきたいです」

── 誰かを助けたいとの思いからこのプロジェクトが始まったんですね。プロジェクトNに参加してプラスだったことはありますか?

大平さん「今までは自分のことで手一杯で周りのことを考えられていませんでした。でも、人のことを考えるプロジェクトを通して、『どのように困っているのかな』と人の心を考えられるようになりました
延原さん私はプロジェクトNに参加してから、変われた気がします。自分に自信がついて、少しずつ人前で話せるようになりました」

N高ならつまずいても成長できるかな

── お二人がN高に入学したきっかけはなんですか?

大平さん「私は母から聞きました。中学校時代に勉強についていけなくて不登校になってしまったのですが、N高なら自分のペースで進められるから、つまずいても成長できるかなって
延原さん「私も親からパンフレットを見せてもらったのがきっかけです。規則も自由だし、自分が体験できないことをN高がやってくれそうだなって。他の通信制高校も検討しましたが、プロジェクトNとか特殊な授業があるので、こっちの方が成長できると思いました」

── 実際にN高に入学してみてどうですか?

大平さん「個性をひたすら伸ばせます。授業ではN予備校というアプリを使って、イラストやボーカロイドなどについて学べます。それに、いろんな人と知り合えますね。スペシャルNという授業でディスカッションをするんですが、自分が意見を出したものを肯定してくれるし、率直な意見を受け入れてもらえるのが嬉しいです
延原さん「単位をとるための授業は動画だから自分のペースで勉強できるし、授業も自由に選択できるところがいいと思います」

── 卒業後の進路は考えていますか?

大平さん「絵を描くのが大好きなのでイラストレーターか、N高ではプログラミングの勉強もしているのでWebデザイナーもいいなと思っています」
延原さん「保育士になりたいので、専門学校に行きたいです。志望校はまだ決めていません」

── 1年生のうちから進路を考えているのはすごいですね。最後にN高を検討している人へのメッセージをお願いします。

大平さんN高はとにかく楽しい! 学校にいる間や放課後もいろんな活動ができるので、ずっと楽しいです。学校に行くのが辛いと思ったことは一度もありません」
延原さん「中学の時に不登校の人でも、N高に来たら学校が楽しくなるはずです。私のように人前で話すのが苦手な人でも成長していけると思います」

おわりに

今回受賞した、西塚さん、大平さん、延原さんの3名は元々同じチームだったそう。チームが分かれても、お互い切磋琢磨してプロジェクトを進めていったとのことです。どちらのグループも上位ってすごいですね。

特に「自分を変えるためにプロジェクトNに参加した」と話してくれた延原さんは、人と話すのが苦手と答えていましたが、インタビューにも積極的に答えてくださり、苦手とは思えないほどでした。

次回は、プロジェクトN担当の先生とTAの先生へのインタビューをご紹介します!

 

取材協力

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校

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この記事を書いたのは

通信制高校ナビ「リアル通信制」編集部