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通信制高校からの大学受験・大学進学はできる?

通信制高校から大学受験・大学進学は目指せるか

「通信制高校だと全日制よりも受験で不利になるんじゃないか」という不安をときどき耳にします。ですが、実際には「通信制高校の卒業歴」が大学進学において不利となることはありません。では、"通信制高校は不利"と言われることが多いのはなぜなのでしょうか。ここではその理由について詳しく解説していきます。

動画で詳しく知りたい人は、こちらからご覧いただけます。

通信制高校からは進学できない?

通信制高校は、全日制の学校よりも進学する人が少ないというのは本当でしょうか。文部科学省からは、下記のようなデータが発表されています。

高等学校卒業者の進路別の割合
学校の種類 大学への進学率 専修学校への進学率
通信制高校 24.08% 22.75%
全日制高校 60.75% 16.21%

専修学校への進学率は、全日制と通信制に大きな違いはありません。しかし、大学への進学率を見ると、通信制高校から大学へ進学する人が少ないという事実が分かります
(参考:学校基本調査/令和5年)

やっぱり大学へ行かないのは通信制高校が受験で不利になるから?

通信制高校の卒業証明書には、高校名は記載されますが通信制過程であることなどは一切記載されません。つまり、一般入試の時点で通信制高校出身であることが大学側に知られることはなく、不利となることもありません。
また、指定校推薦の枠は学校により差が有りますが、大学が募集するAO入試や推薦での受験は、全日制同様に可能です

このように、受験資格の面で不利になることはありません。しかし、通信制高校の特性を考えると、学習面において不利となるポイントがいくつか見えてきます。

まずは、通信制高校は全日制に比べ登校日が少ないため、分からないところを先生に聞きにくい環境だということが挙げられます。分からないポイントで手間取ってしまい、受験勉強が進まないということがあるかもしれません。

また、通信制高校はレポートなどの難易度が易しい学校が多く、学校での勉強が受験勉強にはならないという問題もあるようです。他にも、大学進学をする人が少ないため、一緒に励まし合える友人が少ないこともモチベーションを保つのが難しい理由のひとつと言えそうです。

このように、通信制高校から大学合格を目指すためには、通信制高校ならではの不利な点を乗り越えていく必要があります。

大学進学を目指すために大切なこととは

通信制高校に不利な点があるのは確かです。 しかし、この通信制高校ナビからも資料請求ができる「飛鳥未来高等学校」や「トライ式高等学院(サポート校)」、「第一学院高等学校」の進学先として、京大、東工大などの難関国立大学、慶應、早稲田といった有名私立大学への進学者も出てきています

では、どんなところに気をつけることで、通信制高校ならではの不利な点を乗り越え、上記のような大学合格を達成できるのでしょうか。

①当事者意識を持つ

通信制高校・全日制といったことは関係なく、大学進学を目指す上で一番大切なことは、大学進学をするのは自分だという意識を持つことです
大学には、学校の先生でも、親でも、友達や他の人ではなく、あなた自身の将来のために行くという意識が大切です。

これは一見当たり前と思われるかもしれません。しかし、先生や親に言われるのと自分の将来のためだと思って勉強するのでは、勉強へ取り組む姿勢も大きく変わってくるのではないでしょうか。

②勉強のサポートがしっかりした学校を選ぶ

塾事業を行う起業が母体となった「トライ式高等学院(サポート校)」や、大学進学コースが用意されている「一ツ葉高等学校」「鹿島学園高等学校」、大学・短大AO対策をしてくれる「ヒューマンキャンパス高等学校」など、受験勉強を支援する仕組みがある学校も存在します。
実際に勉強するのは自分自身ですが、頼りになる先生や自習スペースが確保されることで勉強の効率がぐっと上がることは間違いありません

現在、こういったコースがない通信制高校に通っている方も、まずは学校の先生に勉強や進路のことを尋ねてみましょう。学校側のサポートを得られるかもしれませんし、先生に勉強を聞きやすくなるなどのメリットがあります。

③「通信制高校を卒業すること」を目標としない

通信制高校を卒業することだけを目標にすると、そのペースに甘えてしまい、自分の受験勉強をしっかり行うことができなくなってきます。
こうなると、いざ受験…となった時「入りたい大学に学力が足りない、でも受験モードに切り替えられない…」ということになりかねません。

通信制高校だからこそのメリットもある!

通信制高校だからこそのメリットもある!

通信制高校では全日制に比べて時間の融通がかなり効きます。
そのため、自分が行わなければならない受験勉強のために時間を多く確保することが可能です
。他にも、スポーツや芸能活動など、何かのジャンルで秀でた成績を残すことで、AO入試や推薦といった枠も開けてきますので、学校とは別の活動も行ってみるチャンスが広がります。

大学には行きたいけれど、行きたい大学や学びたいことが分からない

  • 大学に行った方がいいとは思うけれど、行きたい大学が分からない
  • そもそも自分が何をやりたいとか、何を学びたいかが分からない

こんな人も多いのではないでしょうか。そんな時は、まず自分の目で見て体験してみると自分の気持ちが見えてくるかもしれません。

例えば、大学の体験入学や文化祭に行ったり、ちょっと学食でランチしてみたり、専門学校の見学に参加しても良いでしょう。アルバイトやボランティア、学校で行われる職業訓練に参加してみることでも、新たな視点を発見できるかもしれません。

実際に行動してみることは勇気が必要ですが、考えても分からないときは試してみる価値はありますよ