vol.3:「N高等学校」スクールライフに関する発表会

生徒・先生の声

2016/04/19

「全てネットで完結するネットの学校を実際にどう行うのかということをお話したいと思います」という川上量生氏(学校法人角川ドワンゴ学園理事)の言葉からスタートしたN高等学校の今回の発表会は、正に「教育革命」と言っても過言ではないセンセーショナルな内容でした。

発表されたのは「双方向教育システムに関して」「ネットコミュニティ施策に関して」「アドバイザリーボードに関して」の3つについて。それぞれの内容についてリポートしたいと思います。

双方向教育システムに関して

N高等学校は大学受験コースやプログラミング講座受講生のために、「双方向教育システム」を新たに開発したとのこと。その内容は従来の映像授業の概念を覆す全く新しいものとなっていました。このシステムの大きな特徴は、「コメント機能」「アンケート・クイズ機能」「挙手・生添削機能」です。

「コメント機能」は、ニコニコ生放送で視聴しているユーザーからのコメントがリアルタイムに画面に流れる機能をそのままに、生放送で講義を視聴している生徒のコメントが表示されます。コメントは講義中の講師も確認しているので、それを汲みとった解説をその講義中に展開することが可能とのこと。

「アンケート・クイズ機能」はテレビのデータ放送で行われるアンケートやクイズのイメージに近く、講師の「アンケートをとってみましょう」の声で立ちあがる選択肢から該当すると思うものを選択、リアルタイムで集計結果が出ます。講義中に生徒の理解度が測れるので、理解度が低い部分を講師が即座にフォローすることができます。

最も画期的と言えるのが「挙手・生添削機能」。講師が挙手を促すと画面上に表示される「挙手ボタン」をタップしてアピールし、解答をスマートフォンなどのカメラで撮影・送信、講師がリアルタイムに添削をするという機能です。壇上に立ったN高等学校ネット課外授業で英語を担当する、講師の中久喜匠太郎氏からは「挙手を求めて解答してもらうリアルな授業よりもタイムロスがなく非常に効率的」というコメントがありました。

プログラミング講師を務める吉村総一郎氏からは、「プログラミングは独学でやっていると、ちょっとしたミスで詰まってしまうことがよくあるが、生添削機能を使えば講師がスクリーンショットを確認するだけで、ミスをすぐに指摘することができるので画期的」という意見も。ネット課外授業で数学を担当する講師の坂田アキラ氏からは「もはや革命。ものすごいことが受験業界に起こってしまったと言っても過言ではない」という発言もありました。

N高等学校ではシステムだけでなく、このシステムに最適化された教材も一から作成。 i OS/Androidのスマートフォン向けアプリとPCに対応。また、このシステムは次世代のニコニコ生放送で使用される予定とのことです。

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ネットコミュニティ施策に関して

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インタビューした学校

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校

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